自動販売機の全機種・全種類を仕組み、用途、メーカー別に徹底解説
選び方のポイントも丁寧に説明します

- この記事はこんな人向けに書いています :
- 自社商品を無人販売してみたいけど、そもそもどんな自販機があるのか知らない
- 自動販売機の仕組み、内部の構造が知りたい
- 自販機で販売する商品は決まったけど、どの自販機を選べばいいのかわからない
目次
・導入事例
- ・冷蔵自動販売機 マルチ君
- ・スパイラル式自動販売機
- ・冷凍自動販売機 ど冷えもん
- ・冷凍自動販売機 Frozen Station
- ・飲料用自動販売機+物販用ボトル
・ 各種オプション
- 6-1 年齢認証システム
- 6-2 オリジナルデザインラッピング
- 6-3 キャッシュレス端末
- 6-4 新千円札対応アップデート
・自動販売機の導入に使える補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
8 自販機導入による節税効果
- 8-1 少額減価償却資産とは
- 8-2 一括損金算入で法人税を削減
1 そもそも自動販売機の内部はどういう仕組み?
自動販売機は主に3つの要素で構成されます
①硬貨・紙幣処理ユニット
②商品ストック&搬出ユニット
③温度管理ユニット
①硬貨・紙幣処理ユニット
②商品ストック&搬出ユニット
搬出方法1:スパイラル式(縦型)
内部でコイルの様な部品(スパイラル)が縦になっており、商品を間に挟み込む仕組みです。
商品が購入されると、その部品が回転する事で商品が取出口まで落下します。
富士電機製 Frozen Stationやサンデン製ど冷えもんなど、冷凍自動販売機は全てこの方法となります。
通常は1つの部品で1種類の商品を押し出しますが、ど冷えもんは「ツイン設定」という2つの部品で1つの商品を押し出す設定が可能です。これにより大型の商品を販売可能ですが、取り扱える品目数は減ってしまいますので、商品に合わせた選定が必要となります。
代表的なモデル: ど冷えもん、Frozen Station
搬出方法2:スパイラル式(横型)
自動販売機の内部でスパイラルというコイルの様な部品が横になっており、商品を間に挟み込む仕組みです。
横型のスパイラル式はよく街中でパンなどを売っているので見かけることも多いかと思います。
スパイラルというコイルの様な部品で商品を挟み込み、それが回転することで商品が押し出される仕組みです。
様々な商品を販売可能でFNS130やKV18などに搭載されています。
商品の厚みに合わせてスパイラルを交換できるので、様々な商品に対応でき、1種類あたりの容量が多いのが特徴です。
パン、雑貨、その他大体の商品はこれでいけます。
ほとんどの機種で1つの部品で1種類の商品を押し出す「シングル設定」と2つの部品で1つの商品を押し出す「ダブル設定」を切替可能です。
搬出方法2:コンベヤー式
ベルトコンベヤーの様な商品レーンが設定した目盛分だけ動作することで、商品が押し出されます。
スパイラル(横型)に入れられない形状の商品でも販売可能です。
FGS、FNSなどの富士電機製自動販売機でのみ利用可能です。


搬出方法3:ロッカー式
地方で稀に見かける野菜、卵の自動販売機などでこのタイプを見かけた方も多いのではないでしょうか。
コインロッカーのような投入口に商品を補充します。お金を入れて商品を選択すると扉が開き、商品が取り出せる仕組みです。
商品への衝撃が一切ない事、形状や重量に制限がないので卵や花束、果物(いちご等)、野菜などの衝撃に弱く形状が定まっていない商品に最適です。ただ商品容量が他の自動販売機に比べて少ないというデメリットもあります。
搬出方法4:マルチラック、チェーンブロック式
最近、ケーキ缶などの自動販売機として普及している「マルチ君」などが代表的です。
内部の棚のような投入口に商品を1つづつ載せていく仕組みとなります。
様々な形状の商品を取り扱えること、商品の補充が簡単などの特徴があります。
補充方法が単純なので初心者の方でも簡単に使えます。
搬出方法4:飲料専用サーペインタイン式
日本で1番設置台数が多い缶・ペットボトルに特化した自動販売機です。円柱上の飲料に特化した構造で大量の商品をストック可能です。
円柱状の容器を使えば物品・食品の販売も可能です。冷却/加温商品を1台で扱える為、焼き芋の販売などにもよく使われます。
弊社では加温対応の缶容器、加温非対応のペット容器もご提供可能です。
*商品そのものの重さで投入口から商品出口まで落下させる仕組みのため、販売する商品には一定の重量が必要です。
詳しくはこちら
搬出方法5:フック式
あまり見かけることは多くないですが、袋入り菓子、パンの販売などにも使われます。
丸い穴の空いたパック入りの商品をフックに吊り下げる仕組みです。
フックが回転することで商品が落下する仕組みです。
丸い穴の空いたパックに入ってさえいれば重量や形状の制限が少なく、容量も多く、補充方法も簡単というメリットがあります。
搬出方法6:水平棚ドラム回転移動方式
あまり見かけることは多くないですが、カロリーメイトなどの自動販売機として駅のホームなどに良く置かれています。
回転式の棚の上に商品を順番に並べていく仕組みです。
お金を投入後、棚の横にあるボタンを押すことで扉が開き、棚の上の商品を取り出せます。
商品へ衝撃を全く与えることなく販売できますが、販売可能な商品のサイズに限りがあります。
この搬出方法の自動販売機はグロリー、富士電機のみが製造していたのですが、両社とも既に生産を停止しているため、中古でしか出回ることのない機種です。
搬出方法6:引き出しカセットラック方式
入浴施設などでよく見かけるコーヒー牛乳瓶の自動販売機だと思っていただければ分かりやすいかと思います。
実は瓶飲料の他にも長方形のパック飲料などにも使われています。
円形ないし長方形の容器に入れれば飲料以外の物品・食品も販売可能です。
補充時はベルトコンベヤーのような搬出部品の上に商品を並べていきます。
お客さんが商品番号を表のテンキーで選択すると、各商品をエレベーター式の部品がそれを迎えにいき、商品取り出し口まで運んでいきます。
商品への衝撃が少ないので瓶入りのコーヒー牛乳によく使われますが、その構造を活かして容器入りのスイーツなどにも活用できます。
一部の機種ではホット(あたたかい)商品とコールド(つめたい)商品を一台で販売可能です。
商品の実物が見えるのでお客様が安心して購入できるのも特徴です。


搬出方法7:飲料用積み上げ式
内部で垂直に飲料を積み上げる仕組みです。
円柱状の缶・ペットボトル飲料の他、長方形のパック(ブリックパック)入り飲料などによく使われます。

搬出方法8:タバコ用積み上げ式
元々はタバコ自動販売機用に特化した搬出方法でしたが、
近年はタバコサイズの紙箱に入れた茶葉、トレーディングカードなど、様々な物販に活用されています。
弊社ではタスポ(タバコ用の年齢確認システム)を搭載していない機種についてもお取り扱いしています。


③温度管理ユニット
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